【インフレ対策】インフレと資産の関係を踏まえた資産防衛

資産運用

米国ではインフレが騒がれています。

消費者物価指数が5月以降は前年比+5%以上で推移。

これは物価が昨年比で5%以上、

上がっていると解釈することができます。

さてインフレの中では、

どのような資産防衛を行うべきでしょうか。

https://twitter.com/hirosetakaolove/status/1449248374109077508?s=20

じっちゃまさんのアドバイスも参考にしながら、

考えていきたいと思います。

今後の投資戦略をこの機会に考えていきましょう。

インフレとは

インフレーションの略語です。

モノやサービスの価格が上昇するトレンドを指します。

逆にお金の価値が下がると理解することもできます。

例えばおにぎりが100円で買えたものが、

105円になっていたとします。

これは+5%のインフレです。

一方、従来は100円で買えたものが買えなくなる。

つまり100円の価値が落ちていることと同義なのです。

インフレ指標

消費者物価指数(CPI)を見るべきです。

あらゆるサービスやモノの物価の動きをまとめている指標です。

特に米国では、

個人消費がGDPの7割を占めるので重要視されています。

直近の米国CPI

冒頭でも触れたとおり、

米国では物価上昇が続いております。

3月からCPIは上昇し、5月以降は前年比+5%以上で推移

オレンジ線はCPI予想ですが、

コロナ要素を織り込んでいる予想をも上回るペースで物価が上昇している状況です。

インフレと資産の関係

インフレと現金

前章でもお伝えした通り、

インフレの中では現金の価値は下落します。

そのため現金を持っているだけでは、

価値がそのまま減っていくことになってしまいます。

インフレと債券

債券利回り、ここでは米国10年国債利回りを上げるが、

10月17日現在で1.572である。

8月頃は1.2~1.3だったので大きく上昇している。

ただ、現在の市況で債券に旨味があるだろうか?

CPIが5%で物価が+5%の状況だ、

購買力を維持するには資産も+5%しなければならない。

ただ債券では利回りが+1.6%弱しかない。

物価上昇に対して▲3.4%も追いついていないのだ。

つまり物価上昇幅に債券利回りが届いていないと購買力としてはマイナスになる。

利回りがある分、現金で持つよりかはいいが、

インフレ下で債券に投資すべきではないと考えている。

インフレと株式

基本的にはポジティブです。

インフレは景気が良い時に見られる現象だからです。

景気が良いと企業業績も向上し、

株価も上昇しやすいと考えられます。

ただ過度なインフレや悪いインフレはネガティブになります。

現在の状況は新型肺炎後、世界各国で金融緩和が行われています。

つまりお金が世界中にばら撒かれている状況です。

各国ともに必要以上にお金をばら撒かず、

上手いタイミングで金融緩和を終えたいと考えています。

そんな中、インフレが起きたがどうなるでしょうか?

金融緩和は終わりを告げることとなるでしょう。

また過度なインフレにも要注意です。

足元ではコンテナ輸送の運賃が局所的に急上昇していました。

そうするとコンテナ船を利用する企業の収益を圧迫しかねません。

これが極限まで進むとスタグフレーションと呼ばれる、

不景気なのに物価上昇という生活に厳しい経済状況にもなるのです。

いずれにせよ上記のような場合に限っては、

インフレは株式に対してネガティブに働くのです。

インフレでの資産防衛

基本的には株式投資を継続します。

キャッシュ比率や債券比率は下げる方向で間違いはないと思います。

ただ気になるのは、

具体的にどのように運用するのかという点ですよね。

もちろんメインはVTI等のインデックス投資を推奨しますが、

インフレ下での個別株についても触れていきます。

インフレに強い株式

プライシングパワーのある企業

これはじっちゃまさんのお言葉を拝借しておりますが、

物価上昇分をそのまま価格に転嫁できる企業を指します。

例えばエネルギー業界です。

石油・天然ガスなどのエネルギー業界は比較的自由に価格を決めることが可能です。

その商品の代わりがないものに関しては、

プライシングパワーを持つ業界・企業が多いのではないでしょうか。

金融株

インフレ環境下では長期金利が上昇します。

この恩恵を受けるのは銀行などの金融株です。

銀行は短期金利でお金を集め(=預金)、

長期金利でお金を貸します(=融資)。

つまり長期金利が上がれば、

融資の際の金利を上げることが可能で銀行利ざやが増えるのです。

一方で短期金利が上昇するとこの利ざやは元に戻ります。

言い換えれば今が一番良い時期のはずです。

インフレに弱い株式

グロース株

昨年から今年にかけてハイテクグロース株は急上昇しました。

$ZM(ズームビデオ)などは低金利の環境下で、

在宅需要を上手に掴むことにより株価が上昇してきましたね。

しかし、これらは非常につらい局面に立たされるはずです。

インフレにより金利が上がることは、

グロース株にとっては非常にネガティブとなります。

低金利下では景気も悪く、

どの企業も目立った収益を上げられません。

そうなると未来の美しいストーリーにお金が集まります(ハイテクや宇宙関連など)

ただ今は景気が良くインフレの環境下、

どの企業も収益を出しており、かつ大きく成長しています。

その中で利益すら出ていないようなグロース株に投資する旨味はありません

(根本の考え方として株価は原則的に企業利益を反映するもの)

また金利が上昇すると将来生み出せる価値も減少します。

金利が0であれば今も10年後も100万円は同じ価値です。

ただ金利が極端話、10%だったらどうなるか。

今の10万円は10年後に260万円程度になるのです(複利効果)

つまりグロースのように先々の利益を見込まれて買われる株式は、

非常に厳しい立場に立たされることとなるのです。

最後に

まとめ

インフレ下での資産防衛術ですが、

引き続き株式に投資しましょう!

ただ昨年まで好調だったグロース株のようなものではなく、

エネルギーや金融などインフレ下で確実に利益を伸ばせる業界に投資してください。

今回は素人投資家対象の為、

触れていませんが実は不動産もインフレには強い耐性を持っています。

TAKA’S LIFE投資戦略

私はVTIとエネルギー株を中心に投資します。

決算の悪いグロースは処分してきていえるので、

現在グロースがポートフォリオに占める割合は低いです。

ただ含み損の銘柄はもちろんあります。

このような銘柄に関しては、

ピーターリンチが言うように、

「ナンピンできる銘柄か」を軸に判断したいと思います。

仮にナンピンできるような魅力的な銘柄ではない場合、

先々株価が上昇することも考えづらいため処分します。

ここは勇気をもって、

数字だけを見て合理的に判断していきたいと思います。

金融リテラシ―でお金を守ろう!

 

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